2021/03/12
315
From 伊澤真由美
池袋のオフィスより
ご自身で事業をされていると、315という数字を見て3月15日を連想する方が多いのではないでしょうか。
会計事務所、税理士事務所の業界で3月15日と言えば、そう、確定申告の期限です。
美容室でも3月は忙しい時期だと思いますが、税理士事務所業界でも、この時期は繁忙期にあたります。
会社であれば、決算の時期は1年の中で分散するのですが、個人の確定申告については原則、みんな同じように12月31日で決算、申告は3月15日まで、となっています。
構造上、業務が集中するのは避けられないので、どうしてもこの時期は忙しくなります。
令和1年と2年分については、新型コロナウイルスの影響で期限が延長されましたが、通常であれば決算から2か月半で申告と納税の締切がやってきます。
さて、この3月15日という締切日。
昭和22年に申告納税制度が導入された当時は、実は別の日が締切だったそうです。
では、昭和22年の確定申告期限はいつだったと思いますか?
①1月31日
②2月28日
③3月31日
実はこのクイズ、国税庁のサイトに記載されているものなんです。
ふと思い立って調べてみたら出てきました。
さて、クイズの答えは…
昭和23年1月31日、つまり①。
なんと決算から1か月で申告と納税の期限だったのでした。
当時の申告や税務事務の状況はわかりませんが、期限だけ聞いた感想は「うわぁ、たいへんだ…」。
申告納税制度ですから、自分で帳簿をつけて申告書を作成するわけで、仕事をしながらこれをするには、1か月しかないと相当たいへんだったのではないかと思います。
みんながたいへんだ、何とかしてくれ、と言ったかどうかはわかりませんが、その後、昭和26年改正で期限が2月末に延長されて、さらに昭和27年分からは現在と同じ3月15日になって、今に至るそうです。
経緯や歴史を考えると、この3月15日という締切は、そうそう変わることはなさそうだなぁと思った3月の昼下がりでした。
P.S.
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